「まあわからなくもない」

私にはそんなに与えかねますか

そんなに修行が足りませんか

そんなに遠回りさせたいですか

もしや、
ささやかに
ストレートに
罰を与えていますか

「受けて立て。」、と
煽っていますか


2008.

「逃げも隠れもしなくても」

素直に
来られて

動けないようなら

あなたは
その程度の人よ



2008.2

「未題」

暗い部屋で丸くなるその人を見ていたら、なにかどこかがチラチラと光っていた。
目をこらすとそれはお腹の温かい部分だった。
いのちを宿している。おなかに小さな命を宿している。
それが蒼白くチラチラ光っていた。
本人はまだ気づいていないけれどたましいの底ではもう生むことを知っている。
だから光っているんだな。


2008.2.

「のろしをあげろ」

たとえ、まけ戦と分かっていても、
出陣しなければならない時があります

最善をつくし、
もちろん勝ち目的で

せんごく時代でなくとも



2008.1

「いしょ」

あなたとだきあっていると
いつも
このまま死んでしまってもいいと思えた

自分の生まれた目的がもう果たされたと感じた

からだと心が際限なくゆるんで
一瞬かいまみえる”わたし”

その”わたし”が
「もうこのまま息絶えてもいいです、神さま」と毎回言う

あなたの瞳を通して私の中に
ことばの次元でないなにか根源的なものが与えられる

神々しくて神々しくて、眩しくて眩しくて
私は私ではなくなる



理解しなくてもいい
ただ。
しんじてください


2008.1

「”両辺倒（りゃんぺんとう）”より。」

あやまりたい
あのひとに

あやまりたい
あのこに

あやまりたい

あやまりたい
あのとき

小さい頃
お母さんがいいました

男の人は繊細なのよ、と.

図太い女の私はかれらすべてを土足ならまだしも裸足で踏み潰しました.


2008.

「（タイトル保留）」

なぞなぞ解けた？
わしまだ解けへんよ。

まわりのみんなはものの数秒で答えを出したよ。

もんだい出したのはわしなんだけどなぁ。


かんたんなぞなぞ。
わたしには解けへん。
答えがあるとは思えへん。


2008.1

「夜用の唄」

お風呂でブリッジ

って、頭浸かっちゃうよ。

頭が痛い。
あ、頭痛じゃなくてね。

のこったゆきはほぼとけさっていた
えいえんの時間がたったらまたあいましょう

そしてわたしのあばらがのこった。
やせたんじゃないよ。
鎖骨は垢ポケットのような気がする。

闘莉王は肉離れ。

お風呂でアタマポカスカ。

2007.12.

「いれもの」

そのよろこびをもってゆきたいのなら、
このかなしみももっていきなさい。


そのかなしみをもってゆくなら、
このよろこびもずっと手のなかにあるでしょう。



2007.9.

「バレエテクニック」

等しく。

地球の中心に
身体の何処もが
等しく引っ張られてる。

眠る
、って
そういうこと。



わたしは
おどっていたのです。

ただ
脚を挙げて、
ただ
目を見開いて、
ただ
両手を伸ばしていたのではなく

フルフル
おどっていたのです。

アクロバティックなことができない代わりに、

そうやって
全身で
おどっていたのです

緊迫して。
弛緩して。

気づいてくださいましたか？




2007.8.