忍者ブログ
~日常を離れてつくったものたち~ 創作文・写真・絵
2024-111 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 prev 10 next 12
1  2  3  4  5 
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

仕事に行くことしかできなかった

仕事場には半妖精の子ども達があふれているので私は救われた。
入り込んでこようとする強引な瞳に。
その小さな手に。
その押し付けられる温かく重みのある身体に。

本もビデオもあまり、どうでもよかったので、ただ布団にくるまれて目を閉じていた。

そのまま眠ってしまうことも多かった。

目が覚めてそれが夜中だったりすると、
いつか観たコンテンポラリーダンスのように
ぐるりと身体を静かに回転させて床に着地する。

そこでやっと目覚める。


2003.4.24
PR
「1月30日金曜日」

長い旅から友人が帰ってきた

穏やかに晴れた暖かい昼下がり

公園で小さい子ども達がキャアキャア遊んでいた
中年女性が買い物袋片手に、もう片手に孫の手を握っていた
デローンとした中学生が荷物を重そうに担ぎながらゆっくりゆっくり友人らと歩いていた
5人の学校帰りの小学生の男の子はあだ名をどうするか口々に希望を言い合っていた
車体修理士の男性が煙草を吸いながら車から降りてきた

友人は毛糸帽をかぶり片手に大きなボストンバックをもって200m先からゆっくり歩いてくる


2004.1.30
「無題」


細い首に巻いたマフラーはドドメ色
朝も寝る時も一日中つけてる。

真っ白いボダムのマグカップで緑茶やコーヒーやウーロン茶をガブガブ飲みながら、ひたすらノートを文字で埋めていた。

なぜって、もうやりたいことが他になかったから。

テトリスも飽きたし読書も一段落し、
自分に入ってくる情報に追い付けなくなったから。

今度は出すのだ。
ウンコのように。

でも私は脳もベンピのようで
クスクスくすぶっているだけで、大したこと考えていない。

床に落ちている髪の毛拾うのもやってしまったし、
加湿器の水も入れ替えてしまった。

父と鉢合わせしたので煙草は手に入らなかった。

仕事も休み、ただベッドに横になっているのに
普通に食べるもんだから当たり前なのに、
太ったことを気にしてお腹をムリヤリ昨日より太くつまんでみる。



2004.1.10
「つまらなーい!」

つまらなーい!!
から踊ってみる。

っていっても
腕ブンブン回して、
ちょっと腰振るくらい。
脚上がらないし。

あとは髪の毛左右にブンブン。

鏡の中に私がいる。

部屋の中でマフラーしてる。

鏡の隣りに大好きなモデルさんの写真がある。



2004.1.10
「1998年4月20日」

藤の花

アーモンドチョコレート

ブルガリアのヨーグルト

なでられた前髪とあふれる涙とキス

素朴とうこと

恍惚

聖なる洞窟

PICASO

ギター

ジミー・ヘンドリックス

エアロスミス

重要だと思っていた些細なこと と
大切に思える忘れてしまいそうな小さなこと

葉書き

つたう

純粋ということ

赤いヘルメットとシッポ

急ブレーキ

草むらで鳴く虫


1998.4.20
「5月1日」

白い人

いつも真ん中

不釣り合いの上履きシューズ

変テコなのに気にしてない

ピンクのエプロンとズボン

死人の爪

低い蜘蛛の巣

椅子にたまる雨水

京都のオリオン座

江戸っ子のおじいちゃん

迎え火



お腹


1998.5.1
「5月17日」

デュビュッフェ

赤いニコニコマーク

バカにしたシマウマ

垂れる水

Biork(ビョーク)

ピンクは日射しの色

ヒラメのえんがわ

カウンター

何年前?

引き出し



1998.5.17
「ルネ小平」


隣のベンチに座った中年女性。
だっぽり大きなTシャツに、これまた大きなお尻のズボン。

後れ毛で少し乱れた髪のまま、
立て続けに煙草を吸う。

決して清潔でない感じ。
ふてぶてしい感じ。

しかし、
講演会がはじまると。。。

この女性、手話の同時通訳者として舞台に立った。

綺麗に結い直した三つ編み。
明るい化粧に、きっちりとスーツ。

とっても表情豊かに手を動かした。

穏やかな雰囲気のまま、講演の間中、流暢に動く手。

そのギャップ。

決めつけてしまうことの危うさ。



1998.7
「マスミツさん」

下がり眉。
目が開いているのかわからない。

時間が止まっていることが多い。
とても多い。
フと見ると、動作の途中で止まってる。

夜ほとんど眠っていない。
黄色いライトをつけたまま、簡易テーブルの前に坐り、うつらうつら。
もしくは、ビニール袋をずっとがさがさやっている。

体重が38.5kgしかない。
服を6枚着ている。

乱れた髪を櫛でまとめ直して留める仕草が美しく、
繰り返してきた永い年月を思い起こさせる。

「よっこいしょ〜のしょっ」が口癖。

点滴を1日に7回していた。
ご飯はあまり食べない。

「マスミツさんごめんね、朝食用のイチゴジャムもうなかった。」、と言うと、
「いいよいいよ。」と言った。

少し困ったような下がり眉。
深い考え事をしているような真夜中のあの表情。

看護婦さんの人気者。



1998.7
「陽子」


寝くじいた首

腫れたまぶた

イタイの何の



ブサイク眼鏡は視界遮る。

膝丈スカートにワイシャツすそ入れ、

真っ黒い髪の毛は自然に乾いてごわごわカール、

中途半端なベージュの靴下、


スニーカー。

ズリ落ち眼鏡を3回落とす。





2006.10.3
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
フリーエリア
最新コメント
[10/10 HISA]
[09/05 小僧の母]
[08/15 takeshi]
[06/25 HISA]
[06/16 takeshi]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
ようこ
性別:
女性
趣味:
散歩。温泉。旅。クロッキー。自転車。写真。ごろごろ読書。映画・美術・音楽・ダンス鑑賞。クネクネゴロゴロ踊る。
自己紹介:
覗いてくださってありがとう。

このブログは、
創作短文や文章スケッチや絵の発表の場として
つかっています。

画像は携帯電話によるものです。

*このテンプレートはブログ会社の既製品です
バーコード
ブログ内検索
カウンター
アクセス解析
"ようこ" WROTE ALL ARTICLES.
PRODUCED BY SHINOBI.JP @ SAMURAI FACTORY INC.
忍者ブログ [PR]