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~日常を離れてつくったものたち~ 創作文・写真・絵
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「こころのおきなわ」

せまいカウンター
でてきたおしぼり
カンカンとなりひびくさんしん

くろしまのデンサー
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あさのコーヒー
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てれやの50さい
けだもとそう
たいふうとおむすび

アセロラあわもり・あわなみ
「おらぁ、しあわせだなぁ」
ねんがじょう

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あさ四じのしずけさときぎのざわめき
あきしまからきたひとのみんしゅく
グランブルー

バイクで。
とうめいなうみでおよぐまっさおなこざかな

かなしいかいがん
そのすうねんまえにひらいたえんかい

かいたともだちのかお
それとかわらやね
めにのこるかいがら
せんたくもの

うみぶどう

2006.6
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「4人のエトワール」 

電車の座席に並んで坐る 4人の未来のエトワールたち。

小学校5、6年位。
明日が発表会らしく、大きい袋にチュチュが入っている。

4人とも長い黒髪で 額を出し後ろで団子に結んでる、
背丈や体格はほぼ同じなのに、
4人とも印象がまるで違う。

髪質や肌の色、顔のパーツがみんな違う。
色白さんに日焼けさん、褐色の肌、、、。
キリリとした眉の子、くせっ毛の子、眼鏡の子、つり目の子、、。
クスクス笑ってる子、隣の子のお菓子をコッソリ奪ってる子、
その事態を把握していない子、、、。

細い姿勢のいい身体で、
キャッキャ静かに騒いでた。
その間、飴玉やビスケットをパクパク食べていた。
成長期。


2006.7.
「8月29日の子ども」

蒸し暑くて、グッタリとしながら
乳母車を押すお母さん。
とっても機嫌が悪そう。

、と覗き込んだら、
乳母車の中の女の子も
全く(!)同じかおをしてた。

ふたつの同じ顔。
二人とも機嫌悪そう。


自転車で通りすがった女の子。
右手にビニール袋下げてアンバランスに一生懸命運転。
ビニールの中にはチョークの粉ひと握り。
ピンク色の粉。
手でかき集めたらしく、黒ずんだピンク色。

「その粉集めたの?」
「(頷き)」
「大変だったでしょう」
「(頷き)」

女の子は宝物を大切に持って通り過ぎて行きました。


陽焼けした額に汗でくっついた真っ黒い髪の毛、
キラキラした真っ黒の瞳。


2006.8.29
「9月4日の子ども」


センシティブな男の子。

バスの窓越しに、
見送りのおじいちゃんに手を振り降り、涙をこらえる。
決して目を逸らさない。

おじいちゃんは少し困ったように笑って、
でも愛おしそうな眼で
孫に口パクで話しかける。
何ともいえない優しい表情になっていた。

まるで大人のようなやり方で、泣くのをこらえる男の子。
時々こぼれる涙を母親が手を伸ばし、拭いてやる。

やっとバスが発車すると
男の子は堰をきったように泣き始めた。
静かにしゃくりあげた。

隣りに坐る父親が
そんな彼をボタンの開いていた自分のシャツにくるんだ。
男の子は安心したかのように更に泣き始めた。

”いい父ちゃんやなぁ”(私は心動いた)

泣き止んだ男の子は後ろの席の母親のところへ来た。

母親は彼を優しく抱きしめて、
彼に丁寧に接した。
彼はいつの間にか笑顔になっていた。

”母は大地だなぁ”(私はまた心動いた)

前席の父親はいつの間にか眠っていた。
彼も母親の膝で眠っていた。

バスの中20分間の光景。


2006.9.4
「子どもは子どもがすき」

クレヨンハウス。
穏やかにゆっくり食事を楽しむ人々。
こんな小春(小秋)日和な夜は外のテーブル。

日本人女性と濃い顔の外国人男性夫婦。
そのふたりの小さな娘は、髪の毛天然パーマでホアホア。
ついでに着てる服もフワフワ。
黒髪ストレートの10才位のお兄ちゃんはずっとベラベラ。

その真横に座った北欧っぽい顔立ちの外国人夫婦。
連れているのは離乳食の男の子。
お母さんの差し出すスプーンにばくばくかぶりつく。

両手をぶんぶん動かす。
眼はキョロキョロ見回す。


子どもは子どもがすき。

赤ちゃんは大きな瞳で、横にいるホアホア妹&ベラベラお兄ちゃんを凝視。

ホアホア妹とベラベラお兄ちゃんも、振り向いては笑いかける。

お互いのタイミングがちょっとずれてて目がなかなか合わない。

やっと目が合うと、照れて逸らしてしまう。


それでもお互いとっても気になる。


子どもは子どもがすき。


私は子どもではないけれど彼等がすき。

でっかい口を開けて赤ちゃんに手を振ると、
赤ちゃん気づき、両手バタバタ、くちニッカリ!

、かと思うと路上を歩く人に釘付け。



2006.10.12
「オリナス」

家族連れ
家族連れ

中学生カップル中学生

お姉さんが仁王立ちでショーケースの中の飾りの眼鏡を磨いているから、
ショーケースの中のピカピカの腕時計が見えないよ。

ガムランの音がするペンダントはもうなかったよ。

欲しいものはなかったよ。

豚の毛の櫛試したら、よかったよ。

女子中学生そんなに大笑いしてると目眩がするの。

フレンチコネクションのワンピースは可愛かったけど

欲しいものはなかったよ。

靴にも目を奪われなかったよ。

昇りエスカレーターの横で
丸まって地面に頭をつけてウエンウエン泣いてる男の子。
駄々をこねているのね。
私の拳のように小さいその頭に手をのせる。
男の子きょとんと泣き止む。

すべての子どもはわたしの子



2006.10.8
「こんな夢をみた」

私の腰には蝶のようなリボンのような痣があった。
まだ誰にも見られたことのない痣。
裸でいてもまるで後ろにリボンの付いたドレスを着ているよう。

雨が降っていた。土の匂いがした。
草木は5月の青臭い匂いをそこらじゅういっぱいに放っていた。

傘には同じリズムで雨音が続き、雨合羽代わりの上着の下は汗をかいていた。

さっきから複式呼吸を繰り返している。自分の身体がゴムになったかのよう。
伸びたり縮んだりする皮。

もうすぐ夕暮れ。

当てもなく山道を散策していた。ほとんど真っ直ぐな道。

ふと、行き詰まってしまった。
両側はなだらかな谷になっていて、しかも木々が生い茂り、回り道が見つからない。
「おかしいな。道をただ伝ってきただけなのに。
 Uターンするのも嫌だな。」

試しに目の前に茂る草を少しかき分けてみた。

そこには朽ち果てつつある小さな仏像が幾段にも並んでいる。
一体一体ばらばらの大きさ、表情、間隔で。

気づくと私はその一体一体と目を合わせ、手を合わせ、挨拶をしていた。

理由はなんにもなかった。

よく見ると、その段々の奥の方に竹垣のようなものが見える。

私は目を凝らす。

すると、人がひとりザザッと動くのが見えた。
トレーナーにジーンズ姿だった気がする。佇まいが静かな人。
その人はしゃがんで身体の横にある桶から柄杓で水をすくい手を濡らしていた。

私はじっと見ていた。

その人が立ち上がろうと何気なく視線をずらした時、私と目が合う。

草影から覗いている私は少し気まずく こんにちは、と言う。

すると、その人小さな声で 「こんにちは」と返す。
男性か女性か分からない。


そこで目が覚めた。


作成年月日不明
「フリーダ・カーロ」


『太陽と生命』



『菜食主義の吸血鬼』

『蘇生する静物』

『故パトリッジ夫人の肖像』

『それから私達はミノタウロスに逢った!』

『紅いからだの白い牛』

『2つの影』

『Black bird』


2003.


「記憶」

TVで知った記憶

お腹の中で
双子のうちひとりが死んでしまうと、
その身体は生きているもうひとりと一体になる


2003.
「あなた」

信号待ちや駅の人出、二人乗りの自転車。
すべてにあなたが宿っています。

細いしなやかな身体、
スッと伸びた鼻、
顔にかかる髪。

ふと振り向いた横顔、
話相手への眼差し、
前かがみの歩き姿。

そこから繋がり、喚起されるあなたの声、穏やかな音。
すべてがあなたです。
あなただけがどれ一つ欠かさずもっているものです。



2005.8.
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