「リ・カバー」

さいごは。
踊りたくなったあかつきには。
どんな曲でも踊っているよね


2010.2.

「新しいうた」

服の中に顔を突っ込む
汗臭く暖かい

こんなにも湿っぽく、暖かい
お腹も出ている

私たちはこんなにも、なま暖かい

2010.1

「灰を背負うお婆ちゃん」

わかりにくいとは思うけど、
わたしはすすんでいます。

前進かは知らない。

ついておいで。
もしくは分かりやすく見守って。
それがだめなら分かりやすく見届けて。

巻き込まれてみて。


2009.12

「今日みたもの」

あおいみどり　モコモコの芝生　子どもの足どり　ハイテンションの父親　ボールを背負った子　土　しめったかたい土　ポテトチップ　手の甲を歩くアリ　鳥のさえずり　船の音　はるか向こうに船．

桃色　散りかけた桜の満開の枝　あたたかい風に舞う花びら　うすピンク色　ちぎれる花びら　　　　　とどめたいと願う眼

散らばる紫　小さな花　小指ほどの花　野を埋める

空．あっちからこっちへドーム型に広がる空　みず色の青空　光あふれる空　肌にしみこむ光．太陽の熱
やわらかいトマトのサンドイッチ　赤とこげ茶．
まっ黄色、まっ白のスイセンの濃い匂い．


今日吸収したもの全て．
疲れた足と少しヒリヒリする首と共に。




2001.4.9

「身題」

のばした腕がどんどん伸びる

2㎝や3㎝どころではない

どんどん伸びる


届きたかったから。



2009.9

「ボブカット」

一瞬怒ったかに見えた彼女ですが、

ニコリ。
「ま、いいか」とさっぱり微笑み、

足下にあった一斗缶をガンッと蹴ってから、スタスタ歩いて行きました



2009.9

「ならなら きょう時点」

17歳の1kgチョコ事件遂に成仏


pilgrimという音の響き


サヨナラの前の完読『サクリファイス』

カラミ煉瓦の色と熱さ

貰ったCDの情の厚さ

なぜそんな声で．

賜わった”sweet”ということば

こぼしたお茶で机掃除

意外な理系疑惑



すべて人から与えてもらったもの

2009.7.

「無題」

吹け吹け
かぜよ

怒りに気付いたあなたのからだ
2cm外側に居ても熱い

死んでしまえそんな嫉妬心



2009.7

「こんにゃく畑」

芍薬にうつつをぬかしている間に、
二体の多肉植物が枯れてしまった

私は私でだいしつれんしてしまったし、

この先数年潤うことはないかも知れない

カサカサで空奇麗になることぐらいしかできないな


こういうこと言うことこそ”暗い”、とまた言われそうだけど



2009.

「（未題）」

契機づけに、
ピアスを3つ買おう

留まり過ぎた


2009.4.